ヒューマンベースは「BPRコンサルティングカンパニー」を掲げています。
BPRコンサルティングについて教えてください
音吉
ヒューマンベースは30年以上の歴史の中で、ERP導入コンサルやシステム開発で強みを発揮してきました。個々のメンバーは様々な業種のビジネスプロセスに精通していますから、今後はERP導入を意思決定するもっと手前の段階から、本当に新しいシステムの導入が必要なのか、そもそも業務プロセスや組織体制そのものの見直しが必要でないのか、といった経営課題の抜本的な見直しにも対応していきます。このシステム導入前のコンサルティングをBPRコンサルティングと定義しています。
私は経営コンサルティングの経験を長く積んできて、ヒューマンベースのメンバーにはBPRコンサルティングが可能だと判断したのですが、そうは言っても、技術革新が目覚ましいIT業界で常に最新のソリューションにキャッチアップしていくために身に付けなければない知識は多い。だから資格取得や学習促進の支援は惜しまないつもりです。
メンバーには常々言っていますが、そもそもヒューマンベースは会社じゃなくて「タレント育成のプラットフォーム」と位置付けています。主役のタレント=社員の才能を磨き、育成するために制度は今後も拡充していきますよ。
矢信
企業としては、既存メンバーの育成と新規メンバーの獲得が必要な段階ですね。これまでのヒューマンベースは、特定のERPパッケージの知識を持ったうえでクライアントのビジネスに最適な要件定義してきたから、すでにメンバーには実績も力もある。ただ、業務改善の提案などBPRコンサルティングの領域に行くためには、複数のERPパッケージやRPAなどの他の技術に精通していることが大前提になります。ERPパッケージには流行り廃りもありますから、私も含めて常に最先端の情報をキャッチアップしていかないといけないですね。
あとは、各業種の業務プロセス改革をリードするBPRコンサルティングそのものに知見の深いメンバーを採用したいところです。今いる私たちも学べることが多いでしょうし。
鈴木
その通りだと思います。ハイクラス人材が実績を積んで開発ニーズをもっと広げていけば、ゆくゆくはジュニアクラスの育成もできますよね。そのためにも、会社としての営業を積極的に仕掛けていくつもりです。
今後の拡大のために積極採用は必須だというお考えですね。
採用についてはどういう方針ですか?
藤永
拡大を目指す今は、第2次創業期といえます。だから、これから入社していただける方には、ヒューマンベースの柱になってもらいたいと話しています。それから、入社した時のキャリアパスや参画できる可能性のある案件をきちんと提示します。良いことばっかり言ってもしょうがないので、企業として不足しているところや課題も正直に話しています。その課題だったり、企業が目指す方向性がご自身のやりたいこととマッチしている方とご縁があるように感じます。
採用スピードと企業への相性はかなり重視しているので、面談は最初から代表の音吉さんや僕らが入ります。キャリアアップに挑戦できる環境に満足いただけているということかなと思っていますが、おかげさまで既存メンバーからの紹介によるリファラル採用が増えています。
音吉
大手SIerや外資コンサル等で実績を積んだものの、企業規模が大きすぎて、またピラミッド型の組織構造の中で、いまいち自分のやりたいことに挑戦できていないという人には向いている環境だと思います。やりたいことを発表する機会も設けているし、みんな積極的に声を上げてくれています。
藤永
その人のキャリアやプロジェクト選定、企業としてこれから取り入れていくべき新しいソリューションなど、いろんなことを一緒に作り上げている感覚です。僕と鈴木さんは業務上ほぼ全員と関わりますし、矢信さんはメンターだからメンティーと結構話す機会がありますよね。
意欲的な人材が活躍できる体制が整っているのですね。
ヒューマンベースの組織・制度について詳しく教えてください
矢信
メンター制度は、得意とするERPパッケージが違うと、専門的な相談ではなく日々の雑談みたいになってしまうけど、それもアリかなと。昔も今も個人主義に変わりないんだけど、今のヒューマンベースはコミュニケーションが活発になりました。周りの状況が把握しやすくて、意見も出しやすいと思います。
音吉
メンター制度を導入したのは上司を作りたくなかったからです。普通の会社って、上司から部下に業務命令が下ることがほとんど。自分の声が通る会社なら、メンバーもモチベーションを維持できるし、会社もどんどん変わっていけるでしょ?
鈴木
ホラクラシー型の組織運営もヒューマンベースに上手くはまってますよね。メンバーは皆、経験値や視点の高い人ばかりだから、自由に活動出来て決定権があるほうが、それぞれの専門性を活かしやすいんだと思います。
私がエンジニア営業の経験が長いから思うことかもしれませんが、案件の決め方にしても、コンサルタントはエンジニアと比べてスキル云々より、業界知識の深さが決め手になる。必然的にクライアントへの説明も難易度の高いものになりますから、現場にいる人の意見を尊重しながら決めていくのは理にかなっているんです。
音吉
現場にいる人が最先端の情報に触れていることは間違いのない事実だから、それをきちんと受け取れる組織風土でありたいと思ってます。「取り入れたいサービスがあるから時間ください」という声をよく聞くようになりました。実際、これから我々が注力していくOracle NetSuiteは、メンバーから声が上がったものです。
ヒューマンベースがこれからも拡大していくために必要なことを教えてください
鈴木
関東ではERP導入を得意とする会社は多いですが、西日本ではそこまでないんです。大阪から西日本一帯にヒューマンベースの優位性を確立できるようにしっかり売り込んでいきます。そのためには自分自身の知識のアップデートが欠かせません。
藤永
僕は日本全国の優秀な人が集まる会社にしたい。今は大阪と東京に拠点があって、必然的に拠点近在の方の採用が多いですが、拠点を増やすなりフルリモートの案件を増やすなりして、優秀な人がどこにいても仕事が出来るようにしたいです。
音吉
ヒューマンベースはバックオフィス業務のビジネスプロセスを可視化・最適化・効率化するBPRコンサルティングでどんどん実績を積んでいくつもりです。ERPに止まらず、バックオフィス業務を変革できるソリューションはどんどん新しいものが出てきていて、時代に応じて常に進化していくものだから、我々も進化を続けることが必要ですよね。スピーディに変革を続ける企業でありたいと思っています。